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寒いぞー

北部九州の戸外気温は9℃で南国九州としては寒い方、室温は14℃とまずまずの温度。
中学生の頃は親が鉄筋コンクリート仕様のアパート倉庫を改造して自分専用個室を作ってくれた、広さは畳1畳とかなり狭い部屋ではあったが、自分の城が出来たと大いに喜んだ記憶がある。
冬場はほぼ外気温と同じで、かなり寒く、ほーっと息を吐くと白い吐息が室内を漂った。
身を切るような寒さは、それでも意識がキリリと引き締まり案外と心地よいものであった。
部屋には小さな小窓があり一夜漬けの試験勉強の最中に白々と夜の帳を押し明けていく光の変化が窓をキャンバスに変えていくのが見て取れた。 まだ中高生時代の記憶力は今では敵うはずもない容量で、集中しているとノート20頁を丸暗記できたのが懐かしく誇らしい。
小窓は少し開き、寒さの朝には小雪が舞っている空がしんしんと冷える空気に映えて、いつまで眺めても飽きない景色であった。
大きく設えた机は、ただ炬燵の天板を置いただけの粗末なものであったが、暇な時間はイーゼル代わりの画板になった、まだ何かを描き出す好奇心で、学生にしてはかなりの枚数を描き続け、将来は美術学校に行きたいと子供心に思ったりもした。 カリカリと鉛筆を小刀で削りデッサンを重ねると少しづつ白い紙に躍動感が生まれていった、幾度も修練を積み重ねると指から毀れ落ちる様に線画がいきもののように勝手に動き出すのがおかしく、独り楽しい時間を過ごせた。
鉄筋で囲まれた個室は無音の時間が長く、その生活環境に慣れてしまうと、周囲に雑音があると苛立つようになり、どこか孤独を楽しむ習癖の温存となり成人してからは、そのことで人間嫌いな側面が育成され、はなはだ社会生活を送るうえで支障となる事もしばしばであった。そうなのだ個室で学生の時期を長く過ごすとやや排他的になる傾向がある、それは監獄にも似た冷やかな手触りがそうさせるのであろう。
昭和の時代は、それでも雪がよく降っていた。温暖な今の季節とは違い、一晩で深く降り積もった雪景色は白銀の世界で、一気に景色が変わってしまう自然の景観が朝の目覚めどきの楽しみでもあった。

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冬の夜を感じさせる雰囲気があるから、最近気に行ってる。

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ブックスタンド風に鉄板を切り出したものなのに、どこか冬の暖炉風で洒落ている。
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by mackworld | 2011-12-09 06:30 | 日記 | Comments(14)