さて、ここから先は
食事中のお方は決して見てはいけませぬ。
とくに
カレー
や
ビーフシチュー
などを召し上がっておられる方は、特に見てはいけませぬ!
「おあぁぁぁぁぁ」
と呻いて戻しまする。
では
物好きな方のみ
御入館
くだされ。
9月2日の13:50に そいつは突然現れた。
昼食に笊蕎麦の大盛りを食らって
「あ~食いすぎたぁ、いくら大盛り言うても二玉もしっかり盛ったら多すぎやがなぁ」と腹ぽっこりで
仕事場に戻り、しばらく仕事に勤しんでおったら、お腹が「キュルル」と異音を発するではないか。
ん~昨日は暴飲暴食なんかしておらんに何故やろかい、と従業員用トイレに小走りに向かう
mackなのであった。
やれやれと便器に腰かけ、うむ と力んだら「ビビリバディディブゥ」と情けなくも悲しくも下痢の音階。
「さってとぉ」とトイレットペーパーでかわいいオケツの始末をして、便器の蓋を閉めようと後ろを
振り返ったらば・・・

うわぁぁぁおおおおおおおお
と声にならない声で呻いてしまったのだった。
この「色」だけは見たくなかった・・・
決して見てはならない色、それはトイレでの赤い色彩
「痔だ これは痔ろうからの 出血なのだ」
と自分自身に言い訳をするも
痔を患ってないmackは
「それは・・・ないなー」と深いため息をついたのだった。
次に自分がする事と言えば 病院に向かう為、上司に現状認識をしてもらう事。
上司に男子トイレ迄ご足労いただき、便器を見てもらい、病院へ向かう準備とあいなりました。
入院支度に家に戻り、緊急入院に備え準備をしていると、また あの嫌な便意が襲って来た。
考えても仕方がないから とっとこ自宅トイレに向かい、先程と同じく 排便すると・・・
ババババババっという炸裂音で血塊を含む「ヤツ」が便器を赤黒い葡萄色に染めまくる。

「あかん、これはあかん 絶対あかん」
と頭の中はパニック状態。
その後2度までも同じ模様の排便が続き 魂の抜けた亡骸の体で 総合病院へ向かう
mackなのであった。
病院に着き、「下血しました」と言うと 主治医の名を告げ一般内科に案内しようとする事務員。
専門医のおられる消化器内科をお願いしますっ!と強く言うと なにやら困った顔で先方の
医師に確認をしておったが、 数秒で「はい、先生がおられますので2階へどうぞ」と
ありがたいお言葉。
ほいほいと2階の消化器内科の扉をノックし、中へと迎え入れられたので一安心。
この診療室は最新の大腸内視鏡(ファイバースコープ)を擁し、心強い上に担当医は若くやる気
むんむんの熱血医師なのであった。
最新の病理器具で早速診療開始

こんな雰囲気で内視鏡が大腸のなかに ぐいぐい入り オイラの大腸を明るく照らし出すのであった。

流れ的にはこんな具合に内視鏡が大腸の中を動いていきまする。
患者は ただただ オケツを 横たえて じっと我慢の子であった。

こんなファイバースコープが大腸の中をグリグリ動いていくのね


内視鏡は患者も一緒に見学できるようになっておって。
医師が「うーん、ここには何もないなぁ~出血場所が特定できんぞー」
と言いながら大腸グリグリの進行具合がよーく見えるのであった。

結局、この日は原因となる出血場所が特定できなくて
「入院ですね、病室は一般病棟でいいですか」と言う医師の言葉に
「いいえ個室でお願いしますっ!」と元気に答えたmackであった。
4人部屋は確かに5千円で済むけれど、オイラみたく深夜にひょこんと起きてメモしたり
照明を明々とつけて週刊誌読んだり、メールしたりする輩は個室でないとチト具合が悪い。
ほんで通された部屋が「特別個室」なのであった。
「むぅ、話が違うぞー一般個室と言ったのにぃ・・・」とぶつくさ言いつつも、とりあえず1泊する
部屋が確保できたのは嬉しかった「満床です」などと言われたら4人部屋行きで我儘は許されない
という状況にならずに済んだのだった。
病室はまだ夕方という事もあって明るく清潔で、居心地の良い部屋だった。

やがて入院の第一日目は 静かに暮れていく。
入院は2・3日で終わるかと思われた。
大腸や食道・胃部には異常が見られず、医師は大腸の憩室から出血し、内視鏡で見た限りでは
気になる患部は見つからなかったからだ。
入院三日目の朝、医師が
「今日は、異常がなければ昼食は普通にとっていただいて、退院されて結構ですよ」と言う
やったー、これで早々と帰れるぞーと、数日ぶりに昼ごはんをパクついた。
が
食事後、例の下痢のような、なんともいやーな あの感覚が・・・
いやいやながらトイレへ行く。
なんちゅうこっちゃ
また下血の始まりではないか
シカトして、そのまま帰宅しようと思ったが、大量出血で命なくす人もいるという
医師の世間話での不安感が胸を過る
ここからの5日間以降がやたら長く感じる日々でありました、結局は退院しても2週間は様子見だから。
少なくとも日々内視鏡の検査があるわけで、それは検査日に内臓をすっかりきれいにする事から
はじまるのです。
まずはポカリスエット味の下剤を2リットル飲んで8回くらいトイレで流し出すのであります。

その後、診察台に横たわり内視鏡をグリグリ入れるのですね。

横に見えるのは、この機器セットです


「憩室」ケイシツと言いますのは、腸の一部が外にポコンと飛び出ることです


写真で見ると、こうなります(大腸の場合)


大腸の内視鏡では、発見できなかった患部は、CTスキャンでその出血部位が特定され
すわ、手術! という展開になりました。
その晩は一睡もせず、腸の様子をひたすら確認しておりました、何故かって?
出血が延々と続くようならば手術も止むを得ないが、出血が止まったままならば
バタバタ腹を真一文字に断ち切って小腸を引きずりだしチョキンと切るのは後後後悔するな
と思ったのでありました。
麻酔の先生、外科の先生と消化器専門内科の先生は、患者の事を考え外科手術が最適と
決断されたのにmackは患者の希望を押し通したのでありました。
「切らんで済むなら切らんがよか!」
ただのビビリと言われようが、結局は自分の事なのだから、あの時遠慮せんで言及していれば
よかったなどと後悔したくなかったしね。
急な手術で医師が休みの日(土曜日)にもかかわらず緊急手配してくれた主治医には気の毒な
思いをさせてしまいました。
CTスキャンで分かった部位が「小腸」であり、一般的には内視鏡操作で小腸を内科施術するのは
必要器具が揃ってなくて、担当医にはかなり無理をさせましたが、クリップで出血部位を止める
そういう特殊技術でどうにか止血してもらったのでありました。
出血している患部

クリップで止血した患部

クリップで止めず手術すると、こんな光景になるのです

みなさんも体を労り、暴飲暴食と偏食はやめましょーねー。
では体の中をのぞいて、闘病日記はおしまいですよー


追記:ここに使用した医療写真はweb50箇所から勝手に引用させて頂ました
医療関係の皆々様、ごめんなさい。
50箇所で資料を探すのにまる二日かかりました、その必死の努力に免じて
お許しくださいね。